「ドライハーブ」と「フレッシュハーブ」の違いとは
ハーブとは一般的に、葉や茎、花などの地上部位を薬用や香料として使用される植物のことを指します。使用用途によって「ドライハーブ」「フレッシュハーブ」と2種類に分かれます。どちらもハーブの性質を生かした用途がありますが、効能や特徴には違いがあります。それぞれのハーブの違いについて、以下解説してみました。
「ドライハーブ」とは
ドライハーブは、その名の通り、ハーブを乾燥させて作ったものです。湿気を取り除くことにより長期で保存がきくようになるので、収穫時期に問わずにさまざまなものを楽しめます。ハーブティーはもちろん、料理やバスソルト、石鹸などにも活用できます。
「フレッシュハーブ」とは
フレッシュハーブも、その名の通り、新鮮な状態のハーブのことです。掴みたてのフレッシュな味や香りを楽しむことができるものです。見た目も鮮やかなものが多いです。根付いてるハーブを摘み取り、そのまま水やお湯を注いで作ることができます。ドライハーブとは違い、爽やかな香りやほのかに香る土の香りを味わうことができるのも魅力です。
ミントやレモングラスなどすっきりとしたハーブはフレッシュハーブでは別格のため、癖になるはずです。
どんな効果・効能があるのか?
自然由来の成分を使っていることもあり、
古くから病気や怪我などの民間療法に使用されてきました。
近年では、薬ほどの即効性はないものの、不眠を始めとするさまざまな症状を緩和する効果が期待されています。
初心者にもおすすめのハーブティー3種
カモミール
カモミール(カモマイル)とは、キク科シカギク属の1種の耐寒性一年草です。
1世紀頃のギリシャの薬種書には「地面のリンゴ」と記されていたり、英語名カモミールの語源は「大地のリンゴ」という意味で、その由来の通り、リンゴのような甘く優しい香りでハーブティーの中でも多くの人が愛する代表的なハーブとしても知られています。
ローズヒップ
ローズヒップとは、バラ科バラ属の植物の果実です。
赤・オレンジ色をしており、煮出して抽出した際も鮮やかな色味とツンとした香りと甘酸っぱい味わいです。
ビタミンCが豊富に含まれており、美容や健康にも良いとされています。
ハイビスカスとブレンドしたハーブティーとしてもよく飲用されます。
ルイボス
ルイボスは、マメ亜科のアスパラトゥス属の一種です。
南アフリカ共和国の原産ですっきりとした甘味のある香ばしさが特徴のハーブです。
多数のフェノール系化合物を含んでおり抗酸化作用や食後の血糖値の急激な上昇を抑える作用もあることがわかっています。
妊婦でも飲めるお茶としても知られており、食後や就寝前にホットティーで飲むのもおすすめです。
ハーブティーを飲む時の注意点
ハーブティーは美容や健康など多くの効果や作用がたくさんありますが、
古くは医学や薬学にも注目をされたものです。
それゆえに、効果をしっかりと把握していないと「副作用」や「アレルギー」として身体に害を与えてしまうものもあります。
特に知らないと危険なものを中心に紹介します。
危険性のあるハーブ
コンフリー
日本名「ヒレハリソウ」。毒性のエチミジンを多く含み、肝機能障害を引き起こす恐れがあることから、2004年以降は販売禁止されています。ただ一部で野生化しているのでみつけても絶対に飲用してはいけません。
イチョウ
ギンコール酸を多く含み、神経毒性、細胞毒性が存在し、体内に吸収すると腹痛、湿疹、下痢などの症状が起こる危険性があります。
コゾウコギ
過剰摂取や長期間摂取すると鬱症状の副作用を生じる危険性があります。
シナモン
料理やお菓子などにもよく使われていますが、
過剰摂取すると肝障害を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。