ハーブもアロマも同じ植物からの力を借りる療法でどちらも似たイメージを持たれる方も多くありますが、一体どのような関係があり、どのような違いがあるか気になる方もいると思います。今回はアロマとハーブの違いについてご紹介します。
ハーブとは?アロマとは?
ハーブは料理やお茶などの口に入れるイメージが多いのではないでしょうか。またアロマについては、「アロマテラピー」のイメージが強く、香りを楽しみながらリラックスをする使い方が主流だと思います。
まずはじめに、二つの言葉を和訳してみます。
herb ・・・薬草
aroma・・・芳香
ハーブ(herb)とは
ハーブ(herb)は、ラテン語で草を意味する「herba(ヘルバ)」が語源で、のちに英語で「herb」へ変化しています。直訳すると「薬草」のことで、「西洋の漢方薬」とも言われています。古代文明からハーブが薬として栽培・利用されていた記憶が残っているほど、歴史のあるものです。
ハーブは、主に香りや味つけで食用として、または薬用として、様々な用途で使われる植物のことです。
アロマ(aroma)とは
アロマ(aroma)は「芳香」を意味しており、ハーブ=「植物」の香り成分だけを抽出したエッセンシャルオイル(精油)を使った自然療法のことです。このアロマで使われるエッセンシャルオイル(精油)は心身トラブルの穏やかな回復に役立ちます。古くから受け継がれた植物療法が体系化されて現代医学のもとになっています。
20世紀初頭に「香りの力」に注目され、「アロマテラピー」という言葉が登場し、美容や健康、リラクゼーションや医療などでも活用されるようになりました。
※アロマセラピーとは「アロマ=芳香」+「セラピー=療法」の略語です。
ハーブとアロマの一番の違いとは?
ハーブもアロマも植物のチカラを借りて、人間の持つ本来の自然治癒力を高めるという点では同じですが、一番の違いは「内服」できるかできないかの違いでしょう。
ハーブの中には日本では違法になっているものもあったり、内服に適していないものも多くありますが、一般的なハーブは料理やお茶など食用目的のものが多いです。
アロマはエッセンシャルオイル(精油)のことを示すことから、内服することは出来ません。
この違いから、ハーブは体の内側から自然治癒力を高め、アロマは香りで癒し効果を発揮するため、脳や神経を刺激し、外側からの自然治癒力を高めます。
ハーブとアロマの使い分け
先般ではハーブとアロマの違いについてご紹介しましたが、実際の使い方としてそれぞれの効果や効能としてどっちが適しているのか、活用シーンをご紹介します。こんな時はどっちがおすすめ?
ケース①眠れない夜に
なかなか寝付けない夜にはラインラベンダーフローラル系の穏やかな香りでアロマテラピーをしてみましょう。緊張やストレスを和らげて気持ちを落ち着かせる効果があります。
ケース②疲れを感じた時
疲れを感じた時は美味しくて栄養のあるものを摂取したくなります。そんな時はビタミンやミネラルが豊富なローズヒップのハーブティーがおすすめです。さっぱりした味わいで気分もすっきりして免疫力アップの効果があります。
まとめ
今回はハーブとアロマの違いについてご紹介しました。植物の持つチカラは私たちの心身の不調の改善の手助けに役立ちます。ご自身の体調や悩みに合わせて、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。